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2013-02-23 14:46 | カテゴリ:未分類
前回の続きです。

更新遅くなりました。アヤカさんの学生時代からの後輩、木村さんからのメッセージです。

スクールの奥の隅っこで独り、ポツンと座っているあやか。暗い顔も、話しかけるとパッと明るくなり、なぜかやたらと昔の思い出話をしてくる。小一時間の思い出話の後、ぼそっと一言。『脳腫瘍なんよ』。

  それからあてもなく2人でドライブし、閉店間際のファミレスに入って食事。食事中の話題は、いわゆる遺言だった。検査入院もしたくない。このままスクールで仕事をしながら死にたい。死んだ後は、大好きなシティリンクを会場にして、松田聖子と坂本九の曲をかけ、食事をしながらあやかのずっこけ話で笑って楽しんでもらえるようなフェアウェルパーティを、僕に演出してほしい。遺影はこの写真を使ってほしい。

  何日もかけて、何度も検査入院を勧めたがなかなか首を縦に振らない中、突然体調を大きく崩して救急搬送され、緊急入院。結果としてきちんと精密検査を受けることになった。が、診断は変わらず、脳腫瘍。
11月末、脳外科に強い病院に転院し切除オペをしてもらったが、既に脳神経全体に広がっており、切除不可能。完治する可能性は絶たれた。

  あやかは延命治療を完全拒否し、ホスピスでの終末医療を選択した。薬の副作用で吐き続けるのは嫌。放射線の副作用で髪が抜けるなど女として絶対に受け入れられない。手術直前強制的に落とされたネイルも、お気に入りのネイリストに来てもらって綺麗に手足すべてに施してもらう。コラーゲンパックして、ジュリエットのようなネグリジェを着ていたい。痛いのは嫌。しんどいのも嫌。

 美と穏やかな死にこだわり、拒否拒絶の言葉が多くなってきたあやかに、僕はひとつだけ提案した。せっかくだから、今まで経験したことのないあやかになってみないか?
 やや抵抗しつつ、意外にも彼女はすんなり受け入れた。今も不思議。
 提案したのは『風船あやか』。

 この頃のあやかは、今まで食べられなかった『肉』を食べられるようになっていた。せっかくだからお腹いっぱい美味しいものを食べて、身長150cm、体重38kgのやせっぽっちのあやかをデブにしようよって。
  あやかにとっては、太ることと日焼けすることは断固拒否して生きてきた人生で、初体験。彼女は毎日美味しいものをたらふく食べるようになった。何をもっていっても美味しそうに食べる。口一杯にほおばってガツガツ食べる。積極的に食べることを楽しむ彼女を見て、僕はちょっとホッとした。

  日によって浮き沈みがあるものの、年末は何枚もの焼き肉をペロリ。正月は差し入れのおせちを食べ、雑煮をすすり、『いや~ん、これ以上太ったらワンピースが似合わない~』の言葉とは裏腹に、順調に風船化していくあやか。ホスピス談話室で、ちゃんとしたティーカップで出されるティータイムも満足な様子。紅茶派のあやかが珈琲を飲んでいたのには少々びっくり。珈琲派の僕としてはうれしかったり♪

 そうして1月20日。とうとう昼ご飯が食べられない。しんどい。この日の面会は、顔を見てすぐ病室を出、付き添いの方と別室で少し話をして帰った。

 1月29日。夕方S氏から着信。あやかが亡くなった。。。。



言葉を学ぶことで新しい世界が開け、
その人の人生が変わり、
その人が関わった世界が変わる

 あやかの憧れの恩師である、現在の大阪大学外国語学部長 杉本孝司先生が大学案内に記した、あやかが大好きな言葉。

 生涯独身を通し(何度プロポーズされていたことか!)、シティリンク語学スクールで、ひとりでも多くの人に語学を楽しんで学んでもらいたい。信念を貫いて頑張ってきたあやかが、初めて自分の病気のことを話したあの夜、僕にこう訊ねた。

『結婚もせんと、子供も作らんと。私、だれかひとりの人生にでも、ちょっとでも、影響を与えることが出来たのかな?』

 彼女は生きる意味や自分の存在証明をしきりに気にしていた。とはいえ、未熟な僕には、生きる意味なんて難しいことはわからない。
 ただ、間違いなく僕の生きる世界にあやかは存在しているし、少なからず影響を及ぼしている。

 スクールの生徒さんやスタッフさんだって、多分同じだと思う。
 小児病棟で英会話教室ボランティアもやったよね。これだって、入院中の子供たちそれぞれの世界にも、病院関係者や医療従事者たちの世界にも、きっと何らかの影響を及ぼしている。

 あやかが関わった世界は、間違いなく変わったんだと思うよ。

 そんなようなことを言って、あやかの顔を見ると、幼稚園児のように泣きながら笑っていた。

  僕が言ったことは本心だったけれど、真実かどうかなんて自分のこと以外はわからない。ただ、きっとこの先、シティリンクのスタッフや生徒さんたち、あやか
と関わったすべての人たちそれぞれが、自分の人生を楽しく生きる中で、ほんの一瞬でもあやかの存在を感じてくれるものと信じていたい。

 杉本亜耶果。僕の大切な友。


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3月3日 故 アヤカさんの フェアウェルパーティー(お別れ会)を行います。

不特定多数の方が読めるブログに詳細書くのはまずいので、

お越しいただける方は、以下までご連絡くださいませ。

フェアウェルパーティーの詳細をお知らせいたします。


*本件についてのお問い合わせ先

TEL  : 090-9850-9863
mail : takeya-sugimoto@i.softbank.jp
 シティリンク 語学スクール
    マネージャー 杉本 武也
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